球団総括2018 ~東北楽天ゴールデンイーグルス~

こんばんは、ぱやのです。

 

さて、ブログを開設したので書けるときにじゃんじゃん書いていきたいと思います

で、一発目なのにライオンズじゃないんです...好きなものは最後に残しておく派なので...

 

では、気を取り直して、イーグルスの球団総括からしましょうか。

 

【総合成績】

順位:6位

58勝82負3分(勝率:.414)借金24

雑感:・・・ん?梨田監督が辞任したときに借金20だったと記憶していますが、そこから考えるとかなり健闘したのではないでしょうか。

【投手成績】

凡例 指標:数値(リーグ内順位)

ERA:3.78③ RA:4.07② RSAA:19.64②

SP RSAA:21.65② RP RSAA:-1.58④ QS:70(49.0%)③タイ

K/9:7.78① BB/9:3.44③ K/BB:2.26③ WHIP:1.314③

雑感:トータルで見ると、リーグ平均よりも良い投手陣を確保できていると感じます。特に先発陣は他の球団より失点を抑えることができていますし、奪三振率に至ってはリーグ1位ですから、則本の不調や美馬の故障離脱等があっても陣容としてはさほど問題なかったのではないかと思います。その反面、リリーフ陣に不安が残る内容なのかなとも感じました。ただ、クローザーの松井裕樹が開幕から不調でミドルリリーフに配置転換があったり、セットアッパーの福山が機能しなかったり、といったことがありながらも調子の良かった青山や宋家豪らである程度の穴埋めができたのは来シーズンに向けて良い傾向かと思います。

【打撃成績】

凡例 指標:数値(リーグ内順位)

AVG:.241⑥ OBP:.307⑥ SLG:.368④ OPS:.675⑤

wOBA:.297⑤ wRAA:-94.04⑤ RunningRuns:-16.23⑥

PF:1.075 PFwRAA:-101.69⑥ TOTAL:-117.32⑥

雑感:完全に足を引っ張ってますね...長打率を見る限り、長打がないとは言えないですが、出塁率を見るとランナーがいない場面での長打が多かったのでないかと思います。また、走塁に関しても足のある選手がいる割に...といったところです。

【守備成績】 ※UZRが使えないのでRRFで代用しています

凡例 指標:数値(リーグ内順位)

In Fielder:-37.35⑤ Out Fielder:35.65② TOTAL:-1.71④

雑感:内野守備が穴なのと、外野守備の安定感は数値的に見て間違いないと思います。ポジション別の詳細なものは後程。

 

ざっくりとみてみたんですが、投手よりも野手のほうがテコ入れなのは明白なようですね。ということで、もう少し詳細に見てみましょうか。

 

【先発陣】

まずはローテーションを見てみましょう。

選手名 WAR

則本昂大 4.94

岸孝之  3.92

辛島航  2.04

古川侑利 1.33

美馬学  0.58

藤平尚真 -0.54

こうしてみると辛島までの3番手は実績があり、岸・辛島については今後の在籍もある程度予想ができます。また、古川が台頭し4番手の枠も一応ですが埋まったようです。来シーズンは美馬が故障明けなので安定するかは微妙なラインですが、藤平が一人立ちできれば、より高い安定感のある先発陣が望めます。また、最終盤に登板した西口もファームで素晴らしい成績を残しており、則本が抜けたからと言ってすぐに崩壊する投手陣ではないように感じます。

 

【リリーフ陣】

選手名 WAR

松井裕樹 1.09

宋家豪  0.21

高梨雄平 1.00

久保裕也 -0.09

福山博之 -0.12

青山浩二 0.64

F.ハーマン 0.94

松井裕樹の不調って本当ですかね...まぁ実際、失点率やリリーフ失敗は以前より悪化してはいますしね。

原因としては、「運」かなと。例年と比べて、BABIPだけが悪化しておりK/9やBB/9は例年とさほど変化はないので来シーズンは故障等がない限りクローザーへの復帰は可能性が非常に高いと思います。若手を見ても、4年目の小野郁がファームで20Sを挙げ、一軍でも登板機会は少なかったですが奪三振をしっかりとれており、来シーズンの台頭への期待が高く、早急な補強は必要ないと感じます。

 

【野手陣】

まずは、下の図の解説から。

単純なものですが、青が打撃WAR、赤が守備WARとなっています。

守備イニング数を各ポジションで調べ、多いほうから順にチームイニングの90%を超えるまでデータを抽出して、抽出された選手のWARを足していっただけのものです。

f:id:payano0827:20181022163814p:plain

さて、上の図を見るとキャッチャーの攻撃力とショートの守備力が著しくマイナスをたたき出していることが分かります。

キャッチャーはほかの球団でも攻撃力がマイナスであることはよくあるので横に置いておいて、ショートがかなりまずい状況ですね。

攻撃の面でプラスがなく、守備で大幅なマイナスを出している状況です。

今シーズン、主にショートを守った選手の攻撃・守備両方のWARを見てみましょう。

選手名 攻撃WAR 守備WAR

茂木栄五郎 1.0 -0.5

西巻賢二  -0.2 -0.7

三好匠   -0.4 -0.3

村林一輝  -0.4 -0.2

攻撃面ではやはり茂木が欠かせないと感じる反面、守備では突出した選手がいないのではないかと感じます。まぁ、ライオンズ戦の中継しか見てませんから、上手いなって思える選手に巡り合ってないだけかもしれませんが...

ただ、一点気になるデータがあり、茂木のBABIPについての変遷です。

年度 BABIP

16  .343

17  .339

18  .301

通算 .329

今シーズンのみ低く、通算と比較しても今シーズンは不運な場面が少なからずあったようです。打撃に関しては怪我が癒えれば来シーズンは問題ないでしょう。

守備に関しては、フルシーズン戦えれば打撃で補えなくはないといったレベルですが、高校・大学と本職はサードだったようですから、今すぐに向上ということはなかなか難しいかもしれませんね。ホークスの今宮のような身体能力やライオンズの源田やファイターズの中島のようなアマチュア時代からの経験値もないのならば、ウィーラーの動向次第にはなりますが、そのうちサードに戻したほうが良い気がします。

現有戦力という意味ではファームからの台頭も待ち遠しいところです。今シーズン出番のあった、西巻や村林はショートが本職ですから、茂木をコンバートするタイミングに合わせて抜擢したいですよね。

結論としては、早急な補強は必要ないでしょうが、今後の茂木コンバートに備えて、ドラフトで高校生や大学生を中心に有望なショートストップを獲得したいところです。

 

もう一点気になることがあり、グラフにしてみました。

f:id:payano0827:20181023003926p:plain

ちょっと細かいので大きめのグラフにしました。

そうすると、リーグ上位の3チームと比べると出塁率長打率の2点が劣っているように感じます。長打率は田中や島内の長打力が伸びており、クリーンアップにはウィーラーもいますから彼らに期待できると仮定して、問題は脇を固める選手たちの出塁率でしょうか。チャンスが作れなきゃ点は入りづらいですからね。

今シーズン出場の多かった選手で、来シーズンも残留が期待できる選手の出塁率IsoD出塁率から打率を引いたもの)を確認してみましょう。

選手名 出塁率 IsoD

田中    .323 .058

茂木    .328 .081

島内    .373 .081

ウィーラー .337 .068

銀次    .344 .068

今江    .334 .059

藤田    .324 .057

嶋     .277 .071

岡島    .265 .075

リーグ平均 .325 .071

さて、青はリーグ平均を大きく上回っている場合、赤はリーグ平均を大きく下回っている場合に色付けをしています。

こう見ると、島内の出塁率IsoDが良好で打線には欠かせない存在となっていますね。その反面、田中・今江・藤田の成績が気になります。田中はまだ若く伸びしろもあることから成長も期待できますが、今江・藤田両名はベテランでここからの伸びは期待できないでしょう。両名の後を務められる選手を早急に探すか育成をしなければならない状況です。

まず、藤田について。今シーズン、セカンドを一番多く守った選手ですが、怪我や年齢的なこともあり、出場機会は減少気味です。FAで補強するにしても一番の目玉であるライオンズの浅村(ライオンズファンとしては残留してほしいですが)は他球団も調査を進めており、補強の確実性が高くない、他にFA権を取得しているのはホークスの明石や川島ですが、本多が引退した後に明石まで退団することはホークスがさせないでしょうし、川島に至っては、出塁率IsoDも藤田以下ですから補強の意味はないでしょう。その点、藤田のいない時期を支えた銀次のセカンドコンバートが一番現実的ではないでしょうか。守備指標も良好ですし、ファーストの穴は期待の和製大砲・内田がいますから、世代交代の意味でもいいんじゃないでしょうか。

次は今江について。こちらはウィーラーの離脱と内田の不振がなければ本来は出番が多くなかった選手なので、上にもある通り内田がレギュラーとして成長してくれれば問題ないでしょう。

 

【補強ポイント総括】

それぞれで補強ポイントをまとめてみました。

ドラフト:高校生のショートストップ、可能なら大学・社会人のリリーバー

FA:浅村栄斗(埼玉西武

外国人:長打力のある左打ちの外野手

 

 ライオンズとしては今シーズン、非常に戦いやすい相手だったという印象です。ゴールデンウィーク頃に大量に勝たせていただきましたし...ただ、故障などによってチーム力の低下もあったでしょうから、本来はAクラスを望める布陣のはずです。石井GM・平石監督の元、どのような戦略・戦術で戦うか楽しみですね。

 

今回はこの辺で。

 

ぱやの

お初です!

こんばんは、ぱやのです。

今シーズンのプロ野球も終わってしまいましたね...(ライオンズが負けてオフシーズン気分になってしまいました←)

まぁ、ブルーな気分は横に置いておいて、このブログの紹介をしましょうか。

 

基本的には野球一色になると思います...いや、それしか書くことないんですけどね。

特にライオンズファンなので、基本はライオンズとかパリーグのことが多くなる予定です。

あとは、セイバーメトリクスとか好きでデータ収集したりしてるので、数字的な角度から見ることが多めです。でも、守備指標とかトラックマンとか最先端かつ個人で扱えないものは出来ません、あしからず。

とりあえずは球団ごとに今シーズンの総括やったり、MVP予想してみたり、ベストナイン予想してみたりしようかなと思ってます。

 

今後についてはざっくりこんな感じですかね。

実は以前にもブログやってたことがあるんですが、就職を期に忙しくなってしまい辞めてしまったんですが、仕事も大分落ち着いてきたので再開した次第です。

 

社畜精神あふれる(?)サラリーマンなので、のんびりと更新しようかなと思います。

 

ご興味があれば、ぜひご覧ください。

 

ぱやの